主演のベン・ウィショーくんが可愛い可愛いと、鼻息荒く押しかけてきた友人に無理やり見せられたところ、たいへん面白かったです。
ひと言でいうと、匂いフェチ青年の生涯をつづった、美しくて恐ろしい、そして哀しい物語、といったところでしょうか。
タイトルにもある通り、人殺しの物語なのですが、血なまぐささや嫌悪感といったものはあまり感じなくて(わたしはね)、いつの間にか青年視点になって彼の世界に没頭してしまい、いけないとわかっていてもぞくぞくしてしまう……そんなお話でした。
wikiによると、原作は1500万部突破の有名な小説らしいです。紆余曲折あり、映画化まで二十年(!)かかったとか。
「主人公が自分自身を表現していないため、小説なら物語として表現できるが、映画では無理」みたいにいわれていたそうです。それでああいう手法にしたのね、となるほど納得。
映画苦手なわたしを最初からグイグイ引っ張る、素晴らしい脚本・演出だと感じました。
で、作中、絶対に親とは見たくないような、かなり倒錯的なシーンがあるのですが、わたしのイメージするカノミロえっちシーンに通ずるものがあって、たいそう興奮しました。またか。いいじゃないか~~。
ちなみに友人は「まあKさんは好きじゃないと思うけど彼の可愛さだけを見てくれればよい」と言ってうちのHuluにログインしてました。このやろう^v^
しかし思いがけずよい妄想をさせてもらったのでよしとします。
と、相変わらずのカノミロ腐ィルターが発動してしまったわけですが、それ抜きでも完成度が高い映画だと思います。好きな映画に仲間入り。
ファンの方で、気を悪くされた場合は申し訳ありません。